ジェイコアとは

高精度の撮像システムと高速演算システムを持ち、加工機械に取付け、実加工回転数で工具長・工具径を測定しNCにフィードバックします。刻々と変化する工具と材料の相関座標を自動で補正しツールチェンジ後の段差や熱変位や摩耗、折損で発生する加工誤差を抑え、自動運転をサポートする機上工具測定装置です。

測定装置という名称から、精密加工だけに使用されると感じられることが多いのですが、実は購入されているお客様の97%は一般的な加工企業様で、自動運転で段差や誤差を発生させない目的で使用されております。もちろん全体では3%の精密加工現場や研究機関でお使いになられても満足して頂ける性能も持ちあわせております。

ジェイコアサンプル 機上工具測定装置

上の写真はユーザー様が本製品の性能を確認するためにテスト加工を行ったもので、左は0.5Rボールエンドミル(28,000rpm)右は0.5Rラジアスエンドミル(2,700rpm)でATCを用いてツールチェンジを行いジェイコアで自動補正を行ったものです。段差は0.1μm未満でした。
材質:STAVAX 使用機械:牧野フライス製作所様製 V33i

各種測定に関するお問合せについて

Advantages

  • 実加工回転数での工具長・工具径を測定しNCにフィードバックしますので、主軸の伸びや振れ回り・加工機械が置かれている室温の変化等でダイナミックに変化する工具と材料の相関座標を自動的に補正することが可能になります。
  • 全自動測定システムを有し、工具長、工具径だけでなく、加工後の摩耗や折損も検出します。また摩耗や折損を検出した時に、加工を中止させるかツールチェンジを自動で行わせ同一工程を最初から行わせるかの選択が可能です。
  • 標準タイプで撮像範囲が3.5×2.7mm有り、3mmφ程度のツールは1回の測定でデータを取得しますので主軸を移動させる必要が無いために素早く正確に測定できます。(画角は6.4×5.1mmタイプも御座います)画角内ツールであれば、通信完了まで5秒程度で完了します。
  • 工具測定用専用システムとマクロで自動的に測定を行います。無人運転や24時間稼働などをバックアップ致します。また、システムにトラブルが発生した際はあらかじめユーザー様が登録されているメールアドレスに状態を送信します。
  • ボールエンドミルやラジアスエンドミルのコーナーRも測定します。工具入荷時の受入検査や加工前の詳細データ取得・設定、CAMデータの補正にも活用できます。
  • 5軸加工機等で加工時の基準角がある場合、指定の角度の座標や円中心からの距離を積算し工具長としてマシニングセンターに結果を送信します。
  • 全ての取得データはエクセルでグラフ化させることが可能です。自動連続測定を行い、加工機械の主軸の伸びや倒れなど、加工機械の特性やメンテナンス時期を探ることもできます。
  • 写真のように、防水・防塵カバーを有しており、水中においては屈折率が異なるために測定は行えませんが水深10mでの連続稼働に耐えられる設計となっております。またカバーは測定時以外は自動的に閉じられるために切子等が測定部分に入り込むことはありません。
  • 自動スキップ機能とともに工具の自動判別機能(AI)を有しており、ボール系・フラット系・ドリルなどの形状や画角内、画角外の判断も自動で判別致しますので予め工具種や予備長、予備径を設定する必要はありません。手入力で誤った数値を入力して主軸や測定機を破損させる心配が有りません。
  • 現在お持ちのマシニングセンターでも、製品には専用マクロが標準で付属しており、ファナック様製のNCであれば、専門の工事担当者が取り付けを行いますので工事は1日で終了し、翌日から稼働させることが可能です。
  • 既存加工機械への取り付けの場合でも加工機本体へのテーブルの取付穴以外の改造あるいは盤などへの配線は一切行いませんので保証関係も安心です。
  • 本製品は、無人運転を基本に設計されており、自動で測定された結果および画像は保存されるシステムとなっております。これらのデータを元にお客様の仕様に合うようにデータベースを構築する総合的な開発・製作もご希望で行っております。IoT化、ビッグデータの活用にお役立て出来ます。
  • 先進技術(5つの基本特許及び数十の請求項)を保有しており、最上級の機上工具測定装置です。

ニュース

2018年02月15日
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