オーバーフローシステム概略図

実際の出来上がりとはかなり違っておりますが、私が当初設計したシステムの概略です。 この後、大きな水槽で飼育した個体は同じ兄弟でも
フルサイズになった時の大きさに違いが出ることから30cmキューブを除く水槽は600x450x450で統一を図り現在のシステムとなっております。

棚のサイズは計算上、最上段迄でH230Cm W115Cm D48Cm オールステンレス角パイプフレーム構造を想定しております。

30Cmキューブ
3列2段
水量21Lx6=126L
左側のフレーム内に排水側の配管を取りまわし、
右側のフレームに給水側の配管と電気配管をします。
配管はステンのめくら板で隠され保温を行います。
オーバーフローで排水された水は濾過層を通り、
オゾンの添加を受けた後、ミキサーに入り再度、
化学濾過を受け殺菌灯に導入されます。
種々の濾過を受けた水はキャッチタンクで温度管理
とエアレーションをされ、パワーヘッドで給水側の
配管から、各水槽に戻されます。
パワーヘッドは高さと水量の関係から市販品が殆ど
使えませんので、インバータモータとインペラーで
自作いたします。 従いましてシステムを流れる、
全体の流水量もコントローラで調節できます。
温度管理は工業用の温調器とヒータで調節します。
照明まで含めた最大電力消費量は、1,138W、平均で
638Wを想定しております。(冬場)キャッチタンクは
内面を鏡面仕上げの上、外側に保温材を貼り付け、
いわゆる魔法瓶状態に仕上げます。
水量から計算致しますと単独でサーモとヒーターを
駆動いたしますと水槽だけで最低でも1,200W必要に
なりますので、その意味でも省エネになります。
可能であれば、ラックの背面は保温材を貼り付けます。
冬場のキャッチタンク内の設定温度は水槽での放熱や
取り回しでのロス、給水量を計算致しますと、理論上
31℃前後になると思われます。
サイズは現在、上記の大きさで計算しておりますが、
設置する場所を変更してH120xW280xD48Cmに変更も
考えております。 (地震も怖いので。)
45Cmキューブ
2列1段
水量82Lx2=164L
濾過層 プロテインスキマー
オゾン発生装置
殺菌灯 濾過+殺菌スペース
水量30L
90Cmステンレス
キャッチタンク
水量200L
ワンタッチフィルター
改造サイホンボックス
私が30cmキューブをOFシステムに組み込むにあたり、
実際に使用しているサイフォンボックスです。
我が家にはワンタッチフィルターが8個有りましたので
キューブをシステムに組み入れますと不要になってしまう
OTが出てしまい勿体無いので改造して利用しました。
ノーマルOTでポンプを取り付ける穴にVP20のエルボを
つけるとピッタリだったので、塩ビ用接着剤でつけました。
OTをご存知の方なら判ると思いますが、モーターの有る
部屋と一般的にはフィルターが入る部屋の中間に一定の
高さを持った仕切りが有りまして、実際に取り付けますと
この高さ(水位)が丁度水槽の縁から3cmの所に来ます。
ここ迄の配管はVP20に90度エルボを2個使用してU字型
にした物を使用しております。U字型の頂点に穴を開けて
そこにエアレーション用のチューブを固定しまして一方の
端は給水管に差し込みます。勘の良い方はここで気が
つかれると思いますが、U字型の頂点に溜まってくる
空気を給水管内を流れる水の力を利用して排出するのが
目的です。丁度、キャブレターと同じ原理ですね。
このアイデアは海水魚やディスカスブリーダさんの実際に
OF集中をを稼動されていらっしゃる皆様には一般的な物
のようです。サイホンボックスに要求される機能はU字管
の中の水を出さない事と水位を一定にする機能ですから
逆にどんな物でも代用できると思います。この辺りは皆様
色々と工夫をされているのでHP巡りも良いと思います。