水槽Part2
やっと完成いたしました。(笑)オーバーフロー集中濾過システムです。
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オーバーフローによる集中濾過は私の一つの目標でした。 まず、水換えが楽なこと、グッピーの場合は繁殖や産仔目的での 水槽の移し替えが頻繁に行われますが、その際の水合わせが必要 ないこと、総水量を上げる事で単位容積あたりの病原の濃度を下げ、 発病濃度に至らせない程度で安定させる事などがあげられます。 集中濾過で危険なのは病気の蔓延ですが上記の対策と併せて殺菌灯、 オゾン添加等の補助策もシステム上で付加されております。 現在は600x450x450水槽3本ですが左端にバルブを設けておりまして 何時でも増設が可能な仕様になっております。最終的にはキューブ 水槽まで連結させて鑑賞目的の90cmと60cmドーム以外の水槽を全て 一つの水質管理の下に行う事を主眼に置いております。そういった 意味では現在のシステムは未だ未完のシステムと言えると思います。 濾過層はアクリル製の1,200x450x300といった変則なサイズですが 写真にも有ります様にカウンターの高さ制限を考慮しての物です。 |
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濾過層は右から上がダストボックスでウールマットと牡蠣ガラの 濾材シェルスープラ、その下がWeedの濾材で下駄を履かせた下面 から2番目の濾過層に入ります。2番目の濾過層はウールマットと Weedにサンドイッチされる形でグッピー山口さんから頂いた濾材 が入っており,上面から抜けて3番目の層に入ります。3番目の層は ゼオライトとウールマットが入っておりまして、下駄の下にはエア カーテン用の噴出し口がありオゾンとエアーを添加出来るように なっております。稼動させますと丁度、この部分が簡易的なドライ タワーのような状態になります。また、全ての濾材はワイシャツを 洗う時に使われる、100円ショップで購入したファスナー付きの袋 に収納されており、欠けた濾材が濾過層を汚さないということと、 交換洗浄がワンタッチで行えることを目的としております。濾過層 の仕切りはこの袋に合わせて設計されております。写真の撮影の為 に剥き出しにされておりますが実際は濾過層全体が発砲スチロール で保温されて居ります。 |
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濾過層から出された水はレイシーの60L/minポンプでカミハタの 殺菌灯に廻されVP13とバルブを経由して各水槽の3重管に接続して 居ります。温度管理のセンサーは3番目の濾過層の下側、ヒーターは 4番目の層の下側に設置いたしまして、水温が温まり丁度システムを 一周して温度が一定になるようになっております。現在は500Wで 稼動しております。今後システムの水槽を増やすことを見込んで サーモシステムは最大1,000Wを容量として持っております。排水は VP40を経由して濾過層の一番右側に落とされます。ヒーターの設置 された4番目の濾過層にはハッチャーを2連で設置して有りまして、 ブラインの孵化はここで行います。水槽内に一切の配管が無い事で 見た目は非常にすっきりとして居ります。架台はSUS304をアルゴン 溶接で作りました。売っている架台は我が家のサイズには合わない ですし、鉄製は薬品やある程度の塩の添加が今後考えられる事から 不採用と致しました。架台のフレームはアルミに黒アルマイト処理 を行ったカバーで濾過層も含めて全てカバーされます。 |
このシステムはご近所のディスカスブリーダであり、趣味でショップ(アクアトロン)も経営されている、 "金子"さんのご協力で完成いたしました。(本職は基板設計。)深く感謝致しますとともにご興味のある方は ご連絡いただければ、メールなどで細部の説明は私から、お見積もりは金子さんから出して頂けるそうです。 |