良く頂くご質問のコーナーです。

ジェイコア編
御質問 回答
ジェイコアって何? ジェイコアはJapan-Eye-Coreから成る造語です。日本の製造業における核になる目、或いは中心的な技術になることを目指してつけられた名前です。加工機の殆どは先端にツールを回転させる目的でスピンドルが搭載されておりますが、これの持つ回転エネルギーで発生するジャイロ効果や、摺動部分より発生する熱エネルギーによって起こる熱膨張等でツールの先端は計算値とは異なってしまいます。この現象を解決し常にプログラムどおりの製品を製作するために、ツール先端の本当の位置や振れ、併せて径までも捕捉し補正プログラムを機械側、あるいは、オペレーターにフィードバックするために開発された機上原点測定器です。
どうして必要なの? 前述しましたが、どんなに高価な加工機でもジャイロ効果や熱膨張を避ける事はできません。この現象が発生するために、優れたCAD/CAMを所有していても、実際にはオペレーターが、これらの変位値を経験則や目視などで手動で調整しておりました。 しかし、2007年問題に代表されるような職人不足の問題や、少人数の企業でも付加価値の高い、超精密加工を実現させるために開発されました。 匠の技のフルデジタル化を目指しております。
どうやって使うの? 加工機械に恒久的に取り付けて職人の目として使用する方法と、機械の精度や加工条件を割り出すために、ある意味、本当の意味での計測器として使用される方法と、大まかに二通りの使用方法が一般的です。 前者はRS-232CやBCD、LAN等を用いて機械自体にフィードバックする手法で、後者は機械の精度確認や回転数別の振れ測定、伸び測定など、精度が出せるパラメーターの算出や機械のメンテナンス時期の把握などに便利です。
精度はどこまで出せますか? 使用される環境にもよりますが、例えば、1mmφボールエンドミルと0.3mmφのボールエンドミルなどで底面加工を行った場合、通常のレーザ式で補正を行ったものは段差が7.5μ発生しましたが、ジェイコアで補正を行ったものは、0.5μ未満でした。(通常の加工環境です。)加工条件は、どちらもプログラムどおりで加工を行い、人間による補正は行っておりません。
どんなツールまで対応可能? ドリル、フラットエンドミル、ボールエンドミルなどの一般的な物から、特殊使用で砥石や異形工具まで対応が可能です。 撮像範囲は0.7mmタイプ1.1mmタイプ、3.5mmタイプですが、ツール径で、20mm、50mm、100mmまで対応します。詳細は御問い合わせ下さい。
計測だけお願いできますか? 弊社では、販売の他に出張測定サービス(有料)も行っております。 弊社の技術員が直接お客様の工場へお伺いして、ご指定のあった機械の精度や伸び、振れなどを測定し、データとして納入いたします。 現在、精度の出しやすいパラメータ算出や、メンテナンス時期の把握目的による、定期的なご契約が好評です。 ご希望によっては、複数回、あるいは定期的なユーザ様向けにデータサーバをご用意し、いつでもWEB上で、精度の推移などを、ご確認頂けます。(パスワードで保護されております。)
精密加工編
御質問 回答
一穴の単価はどの位? 近頃、良く頂くご質問です。弊社のマシンは高速、高精度で加工が可能ですが、段取りやチャック替えは存在しますので、加工の内容によって変化致します。また穴の直径によってもパラメータが変わりますので一概に単価を提示することが出来ません。詳しくは図面を頂ければ、お見積もりをお出しさせて頂きます。
最小の加工穴サイズは? 加工穴径の最小サイズは、一般的にお答えさせて頂く際には市販ドリルが存在する50μとお話しています。しかしながら、工具メーカ様のご協力でドリルを供給して頂き、弊社が実際に製品として加工している最小サイズは30μです。(対象ワーク SCM、0.5mm貫通、多穴加工) このほか、実験ではもっと小さな穴もワークを問わずに加工しておりますが、今のところ製品として出荷しているのは30μが最小です。
どんなパラメーター? これも良く頂くご質問なのですが、ワークや加工サイズによって異なりますし、弊社のパラメータを公開しても実際にはLPC-D1上でのパラメータですから、参考にならないと思われます。LPC自体が微細加工専用のマクロを保有しており、オペレーターが打ち込むパラメータはマクロを自動的に呼び出すようになっておりますので、実際の動きとは異なるためです。また、LPCシリーズは外販致しますが、このマクロ関連の動きは非公開になっております。
工場見学は可能ですか? 工場見学は基本的に受け入れております。しかし、LPC-D1の加工室だけは外から窓越しの見学となります。(勿論全体が見れます)精密加工室は振動、埃、ミストを嫌いますので、他の加工機とは隔離されて設計されております。弊社の社員でも加工室に入れるのは数人に限定されております。より良い製品作りを目指すための施策ですので、ご理解賜りますようお願いいたします。
どんな加工まで出来ますか? 細穴のイメージが定着しておりますが、実は弊社とLPC-D1のポテンシャルを判りやすくご説明するために意図的に行っております。細穴を加工するのには、技術者のスキルも勿論ですが、機械的な精度は想像以上に要求されます。例えば50ミクロンのドリル加工においてスピンドルの振れが5ミクロン有った場合、ドリルには常に10%の横方向への応力がかかり、高速回転域での金属疲労は非常に大きな物となります。こういった状況ではドリルは簡単に破損し、或いは穴精度自体にも大きく影響します。つまり、ドリルをエンドミル等の切削工具に置き換えても同じことが言えます。細穴をメインに説明しておりますが、殆どの精密加工には対応しておりますので、お気軽にご相談下さい。
加工品には差が出ますか? 私どもがお客様のお問い合わせ、お引き合いで必ず説明させていただいているのがこの部分です。通常の工作機械で加工した場合、回転数は一般的に10,000回転以下、速いものでも20,000回転未満が多いと思います。弊社のLPCは通常の製作部品でも30,000回転の領域で加工を行っているのが殆どです。この加工領域は例えば単純計算で10,000回転のスピンドルを持つマシンの1/3の切り込み量で同じ加工が同じ時間内で完了することになります。これは、ワークに与える加工応力の減少を意味し、お客様がお使いいただいているワークの残留応力による経時変化を最小にします。また、この特性を最大限に生かすために、x、y、z軸共に1Gの加速能力を持たせることで最終的な加工時間の短縮を図り、これは単価にも反映されます。
表面処理編
御質問 回答
処理の温度と時間はどの位? 処理温度は、一般的な材質の場合は最低で180度で最大で550度、処理時間は、最低で3時間最大で5時間30分です。(超硬の場合には求められる効果の種類によりまして大幅に時間、温度が変動いたしますのでご相談ください。)これにつきましては、対象ワークの材質、使用環境などワークによって最適なパラメータを求めております。
活性物質とは具体的に何? 活性物質は、触媒として金属は使用しておりますが、実際に対象ワークに打ち込まれているのは、単一元素の複合体です。(使用環境に影響を及ぼす事は一切有りません。)母材によりまして浸透させる元素も異なります。浸透する成分あるいは、表面に生成される硬化膜は母材と期待される効果によっても異なることが御座います。
ゴミが付着しにくいのは何故? 活性物質を金属内に打ち込みますので、実際にワークの表面は、マイナスイオンを発生致します。従いまして、ゴミのみならず、半田や銀ペーストも乗りにくくなったという事例は、たくさん御座います。また、不純物がのりにくくなる効果のほかに摩擦係数もハードクロームメッキの6分の1程度まで減少いたします。
処理の深さはどれくらい? 処理深度につきましては、10から100ミクロン程度まで調整可能ですので使用環境などを考慮の上決定しております。表層の硬化膜につきましては内部融合硬化層、および皮膜硬化層ともに1ミクロンの精度で調整が可能です。こちらも使用環境などご相談いただければ最適なパラメータを過去のデータより算出いたします。
詳しい原理を教えて? 原理は至って単純で、簡単にご説明致しますと高校の化学の時間に元素同士のつながりを『うで何本』で結合と言う喩で習った事が御座いますが、この結合の『うでの数』を増やしています。この事が結果的に元素同士の界面強度を上昇させる事で硬度を上げています。求められる効果によりましては、若干原理が異なりますので、詳しくはお問い合わせください。
表面荒さの変化は? 一般的な表面荒さの変化ですが100分の1〜2Sほど変成いたします。従いまして100分の5Sをターゲットとされる場合は、あらかじめ100分の3〜4Sで仕上げていただくか、その旨を伝えていただけば、当社にて再度調整いたします。但し一般的に四つ山ラップと称されているものの、レベルでの変化はないと考えていただいても結構です。母材の鏡面度が高いほど処理後の表面粗さの変化は少なくなります。ご希望によりましては全く変化させない処理も可能ですが、鏡などの用途でお使いの場合には念のためにあらかじめご相談ください。
部分的な処理は可能ですか? 内部浸透層は複雑な形状を持つ対象物にも均一に処理を施すことが可能な反面、全体に亘りまして処理がかかってしまいます。一部分にのみ処理を必要とする場合には、基本的にかけたくない部分にのみ特殊なコーティングを施し、処理後に再び剥がすという作業が加わりますので、金額的には工数分のみ上がります。したがいまして、特に硬化することによって弊害が現れない場合には全体に処理されることをおすすめいたします。表面硬化層につきましては部分的な処理(マスキング)も可能ですのでご相談ください。
処理後の色は、何色? 現在、内部硬化層の仕上がり色は2種類御座います。これは、まず処理品と未処理品の区別をしたいと言うお客様のために、金属素材の表面色と、酸化皮膜を施すことで黒っぽい表面色(色の仕上がり具合につきましては素材のロットによっても変わることが御座います。)の2種類を用意しておりますが、お客様によっては、反射防止用ですとか、ワークを見やすくするためなどで仕上がり色を指定される事も多いようです。表面硬化層につきましては仕上がり色は銀色の一種類です。またマスキングを施した場合には境界面に黒っぽい色が現れることが御座いますが処理面の硬度、母材への変化は御座いません。
納期はどれぐらいですか? 標準的な納期は、お預かり後、約5日間です。但し、特殊な母材をご使用の場合や数量が多い場合、あるいは、お急ぎの場合などはご相談ください。処理の違いにより、処理槽の可動日が異なりますので、確実な納期につきましては(特に長期の休日を挟む場合)別途、お問い合わせくださいますようお願い申し上げます。製品の製作からも承っておりますので図面を送っていただければ、製作からの納期も合わせてお答えいたします。現在、弊社処理の80%が製品の製作から行っております。